4コマ漫画エッセイ




近所の散歩のときでさえ、
まるでどこかの山にトレッキングに行くかのような、
大きなリュックを背負いたがるちょーさん。
そしてその中には必ず、
大好きなおやつが大量にはいっているのです。
というか、
自分で入れるのです。

食べること以外にも、
好きなことがいろいろ出てきたちょーさんですが、
大好きな「食べる」ということを、
これもまた大好きな「おでかけ」というイベントに、
うれしそうにドッキングさせるという、
複合技を覚えたちょーさん。
まだまだ始まったばかりの彼の人生ですが、
「楽しめる」という力はすでに、
一人前といってもいいかもしれません。

「おでかけ」という言葉が、
はげでひげの口から発せられてから、
ぼうしをさがしてかぶり、
玄関でくつをはかせてもらい、
荷物を背負う、
その一連の動作のなかでの、
ちょーさんのうれしそうな表情は、
わたくしパパスにとっての、
外出時の一番のたのしみでもあります。
いまさらながら親という生き物は、
こどもの喜ぶ顔にめっぽう弱いんだなぁと、
感じさせられます。
たとえば仮に、
わたくしの目の前に、
ちょーさんの喜ぶ顔見放題チケットと、
つむじの毛生やし放題チケットが置かれていて、
どちらかひとつしか選べないとしたら、
もう迷う余地なんてありません。

・・・。
・・・・・・・。
よ、よろこぶ顔のチケットで!
(いや、そりゃ迷うでしょー!!)


(2012.06.25 UP)

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