4コマ漫画エッセイ




パパスの嫌な予感は的中し、
家の付近の桜の木は、
ことごとく花びらを散らし、
新緑を芽吹かせて、
夏への支度の真っ最中でした。

「色は匂へど 散りぬるを・・・」
という唄がありますが、
なるほど、
にぎやかなものもそうでないものも、
いつかは消えてなくなってしまうものなのでしょうが、
桜のようにキレイなものは、
ほんとうにあっけなく散ってしまいます。
ちょーさんが生まれて初めての春、
ちょうどおすわりも出来かけて、
花見に行く気満々だったパパスは、
運転席からの景色が、
その舞い散るピンク色以外、
一瞬グレーになったのでした。

しかし!
あれだけ好き放題してくれた悪役ロタさんも今では、
上の唄の類にもれず、消えてなくなったようで、
大事に至らなくてほんとうにホッとしています。
(ちなみにロタさん、
 ウッチーの色もニオイも変えたという点でも、
 類にもれていないのです!ある意味すごい!)

それに桜は来年もまた咲きます。
来年はぜひ、
ちょーさんを連れて花見に行きたい!
その頃にはちょーさんも、
自分の足で走りまわれるようになっているでしょう。
ドキドキ。
    
我が家は春を感じないままロタさんにジャックされ、
今度はロタさんを感じなくなった今、
やっと春がやってきたんだなあと実感しています。
(よくパパスもロタさんに襲われなかったものです。
昔から、変なところだけ幸運な性分なのです。)

ママスさん、
明日からまたお仕事がんばって!

(2011.04.17 UP)


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