4コマ漫画エッセイ




梅雨真っただ中であるにも関わらず、
ここ数日の我が家のBGMは、
しとしと落ちる雨と音ではなく、
それをかき消さんとするほどの、
ちょーさんの「でんでん」の連呼なのです。

季節柄、
テレビではでんでん虫の登場機会が多く、
保育所でもでんでん虫を捕まえたり、
紙で作ったりしているようで、
すっかりはまってしまったちょーさん。
そしてでんでん虫に限らず、
最近何かにはまるともうそれしか言わなくなるちょーさん。
今晩など、
ごはんは!?とか、
おさんぽは!?とか、
ちょーさんにとって魅力的であるはずの言葉をどれだけ並べても、
「でんでん!でんでん!でんでんでんでん!」
といって、
止まらないちょーさん。
しかしながら、
他のちょーさんが好きなものに比べて、
でんでん虫ほどこちらが答えづらいものもないのです。
しゃんぽ!と言われたら散歩に出かければいいし、
マナナ!と言われたらバナナをあげればいいのだけれど、
でんでん!!!
といわれてもなぁ~
雨が降ってないといないしな~
いたところで捕まえにいくのもちょっとめんどくさいしなぁ~
今度雨降りの時に、
何匹かわが家へ招待して、
ちょーさんのマイブームに付き合ってもらおうかしら。。
とにかく、
ここのところ何よりも、
でんでん虫を求めているちょーさんなのです。

ところで、
「でんでん虫」の名前についてわたくしパパスは、
電波をキャッチするアンテナみたいだからかな?と、
適当に想像していたのですが、
すこし調べてみたところ、
「出出虫(ででむし)」や「出ろ出ろ」が、
子どもたちの言葉のなかで変化して「でんでん虫」になった、
という説があるそうです。
語源由来辞典Wikipediaより)
ちょーさんにはまだ、
そんなことはどうでもいいのでしょうけど、
子どもの言葉はほんとに自由なので、
他にもいろいろありそうだなぁという気がしますネ。
そして、
わたしたちが言う「剥げ、禿げ(はげ!)」も、
子どものころからみんなはげ始めるものであるならば、
ひと味違ったクールな言い方になったのかもしれません。
そしてその意味も、
成長と共に大きくなるシンボリックなものとして、
ポジティブに捉えられていたかもしれないではありませんか!
「毛、ない、毛、ない」が変化して、
「けない」、「ケニー」となって、
「おれのケニー、もう直径15センチもあるんだぜ!
 おまえのケニーはまだまだだなぁ、はっはっはー!!」
・・・という具合に!!
常識というものは、
ところ変われば変わるものなのです。

次に生まれ変わるならばわたくしは、
だいぶ早めに毛がなくなりはじめる、
そんな種族に生まれたい。
そしてそこでもママスに出会い、
ちょーさんが生まれ、
2歳の誕生日にはちょーさんの小さなケニーを祝うのです。
もう境界線もわからないほどの、
大きくて立派なケニーを頭に輝かせて・・・。
(パパスさん、大丈夫!?)


(2012.06.27 UP)

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