4コマ漫画エッセイ




非日常のなかでは、
普段気づかないことに気づくもので、
久々にパパスの実家へ帰ったちょーさんにも、
いろいろと成長したなぁという点が見られました。

言葉を覚えられるということもそのうちのひとつで、
こちらが指を差して、
「こっちがモカさんで、こっちがふぅさんですよ~」
と教えると、
片言ではあるけれど、
「ムカちゃん!ぷーちゃん!」と言って、
二匹のチワワをちゃんと呼び分けていました。

今のちょーさんにとって、
生き物とのふれあいがとてもうれしいようで、
とりわけ社交的なモカさんを無理やり抱っこしては、
うれしそうに見せてくれました。

そして、
実家を離れていつものわが家へ戻る間、
ちょーさんはずっと車の中で寝ていたのですが、
わが家へついて目を覚ました途端、
「あでっ(あれっ)!?ムカちゃんぷーちゃん!?」
と言って二匹がいないことに真っ先に気づき、
玄関に立って、
外を指さしては、
二匹の名前を呼んで泣くちょーさん。
仕方がないので、
家の近くの柴犬に会いに行ったのですが、
「ムカちゃんぷーちゃんない!ムカちゃんぷーちゃんない!」
と、柴犬を指さしてあの二匹ではないことを訴えるのです。
(柴犬、ごめんなさいネ)

それからというもの、
犬を見かけるたびにはっと気づいて、
寂しそうに二匹の名を呼ぶちょーさん。
会いたい人を思い出して、
会いたいと願うようになったんだなぁと、
パパスはすこしつむじが薄くなりつつも、
目頭が熱くなりました。

そんなちょーさんもいつかは、
会いたい人を思い出して、
寂しいんだけれども、
ぼくには、こんなに素敵なひとがいるんだ
と、ほほえむときがくるのでしょうか。

今は、
ママスと、チワワ二匹を、
心のアルバムに大事にしまっているちょーさん。
(パパスが入っているかは怪しいところですけどー!)
そんなちょーさんのアルバムが、
これからたくさんの人で賑わっていくことを、
パパスは願っています。


(2012.06.20 UP)

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