4コマ漫画エッセイ




犬が大好きなちょーさんは、
猛然と吠え立てる優秀な番犬に対しても、
スタスタと近づき、
(ちょっとあぶないけど)
「バウッ!!」
と、ちょっとふざけた顔で、
立派にマネをするのです。

犬からしてみれば、
怖がらせて、追い払おうと思っているでしょうから、
怖いという感情がないであろうちょーさんに吠えることは、
まさに地味なはげに育毛剤、
ではなくて、
立て板に水なのであります。

犬はたいてい、
どんなに吠えていてもこちらから近づいていくと、
コロッと態度を変えて甘えてくることもありますが、
うちの近所の彼は、
近づいてくるちょーさんにとまどい、
吠えられて、ちょっと涙目。
番犬には似つかわしくない繊細さの持ち主のようです。

以前ならチワワと遊ばせるのも少し怖かったのですが、
もうちょーさんもだいぶしっかりしてきたし、
おそらく柴犬であろう近所の彼と和解して、
仲良く触れあえる日が来たらいいなぁと思っています。
その日まで、
番犬魂をもてあそぶちょーさんの行動を、
許してやってくださいまし。


(2012.06.06 UP)

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