4コマ漫画エッセイ




ちょーさんは、
自分の不機嫌をなだめてくれたお礼に、
つむじの寂しさにうちひがれている気配ムンムンのおっさんを、
覚えたて、というかマネしたてのアクションで、
なだめ返してくれたのでしょうか。
べ、べつにうちひしがれてないもん!

生まれてからずっと、
不機嫌なときには、
だっこして背中を軽くたたいてやると、
たいていは収まって笑顔になるちょーさん。
動きのマネをするのが上手になってきた近頃では、
笑顔になるだけではなく、
「いつもありがとネ~」
と言わんばかりに、
バシバシと背中をたたき返してきます。

なだめてあげてるのはパパスなんですけどねぇ。
ちょーさんになだめられる覚えなんて、ないんですけどねぇ。

でも、
おおよそそんなつもりでやっているはずはないだろうし、
やはりただのマネをしているだけなのでしょうが、
純粋無垢な存在からの背中ポンポンであることが余計に、
なんだか、
新米の親たちを見守っている、
子育てのカミサマのような存在がいて(なんじゃそりゃ)、
そのカミサマに、
「大変なこともあるだろうけど、がんばりなさいよ」
とハゲ増されて、いや、
励まされているような気がして、
パパスはこころがふわふわしてきます。
特に、
ちょーさんと二人きりの時にやられると、
どう反応していいのか分からなくなるほど、
赤ちゃんプラスカミサマの力に、
ふにゃっと癒されるのです。

この感じ、
きっと子育て中のパパス&ママスさんなら、
わかってもらえると思うのですが、
右も左もわからない赤ちゃんと一緒にいると、
不思議な感覚を味わうものです。

うまく表現できないのですが、
つかみどころのない、
だけども確実に、
しあわせなふわふわ感。
ちょーさん自体もふわふわだけども、
そこにある空気もふわふわなのです。
子育ては、ふわふわ。


(2011.12.19 UP)

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